株主優待のクオカードはどんな企業でもらえる?利用のポイントも紹介

株主優待のクオカードはどんな企業でもらえる?利用のポイントも紹介

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株主優待のクオカードはどんな企業でもらえる?利用のポイントも紹介

株主優待には商品券をはじめとした金券や自社商品のセットなど、企業ごとの特徴にあわせたアイテムがバリエーション豊かに用意されています。

一方で、株主優待をクオカードにしている企業は多く、クオカードは金券として使いやすいため人気の高い株主優待です。

この記事では、これから株主優待を期待して株式の購入を検討している方に向けて、株主優待で人気のクオカードを送付している企業や、クオカードの使い方、株式保有のポイントについて紹介します。

【株主優待】そもそもクオカード(QUOカード)とは?

【株主優待】そもそもクオカード(QUOカード)とは?
クオカードは日本国内にある約6万店舗で活用できる商品券です。全国のコンビニや書店、ドラッグストアなどで使え、図書カードのようにカードごとに利用できる金額が決まっている金券として広く知られています。

ここからは、そんなクオカードが使える代表的な店舗や、その使い方について紹介します。

クオカードを使える代表的な店舗

クオカードは全国で使えるギフトカードとして長年愛されているため、様々なジャンルの加盟店が存在しており、現在は約6万店でクオカードを利用して買い物を楽しめます。

クオカードが使えるお店のジャンルは大きく14ジャンルに分かれており、コンビニでは次のお店で使用可能です。

  • セブンイレブン
  • ローソン
  • ファミリーマート
  • ポプラ
  • 生活彩家
  • くらしハウス
  • スリーエイト
  • リーベンハウス
  • デイリーヤマザキ
  • アンスリー
  • もより市
  • セイコーマート

一部店舗では使えない場合もありますが、コンビニの一つのジャンルを見ただけでも全国のほとんどの場所で利用できると分かります。

利用できる店舗が多いからこそ、多くの方に使ってもらえるため、株主への利益還元を目的とした株主優待に好まれて使われているのでしょう。

クオカードの使い方

クオカードの使い方はいたってシンプルです。多くの場合、会計時に硬貨や紙幣の代わりに使用します。残額が0円になるまでは何度も利用できるため、利便性の高いギフトカードとして長年愛されています。

また、クオカードは有人レジだけでなくセルフレジでも利用可能です。セルフレジを利用する場合、支払い方法を選択する画面になった際にクオカードが選べます。その後、操作説明に沿って会計処理を済ませましょう。

株主優待でクオカードがもらえる企業7選

株主優待でクオカードがもらえる企業7選
ここからは、株主優待をクオカードにしている7つの企業について紹介します。

全国で簡単に使える点が魅力的なクオカードは、実用的な株主優待として愛されています。そのため、株主優待でクオカードをもらいたい方にとってこれから紹介する企業はおすすめできるところばかりです。

INPEX

株式会社INPEXは2006年4月に設立された、原油・ガスを開発生産する国内最大手の企業です。エネルギー関連事業の他には、鉱物資源の調査、探鉱、開発清算、販売を担う事業も展開しています。

INPEXの株主優待はオリジナルデザインのクオカードです。保有株数と継続保有の条件によって受け取れる金額は次のように異なっています。

・400株以上で1,000円相当
1年以上、株主名簿に同一株番号で連続3回以上記載された株主に対して配当されます。保有期間が2年以上3年未満であれば、2,000円相当に増額され、3年以上継続保有していれば3,000円相当に増額されるのが特徴です。

・800株以上で2,000円相当
こちらも1年以上、株主名簿に同一株番号で連続3回以上記載された株主に対して配当されます。保有期間が2年以上3年未満であれば、3,000円相当に増額され、3年以上継続保有していれば5,000円相当に増額されます。

株主優待の権利確定日は毎年12月末の1回のみであるため、実際にクオカードが手元に届くタイミングは3月末ごろです。

日本和装ホールディングス

日本和装ホールディングスは1984年3月に個人事業として、きもの販売仲介業をスタートさせ、2024年で総業40年になる老舗企業です。

着物、帯、和装小物などの販売仲介業者として手数料収入が主な収益源であり、無料着物着付け教室を展開するなど、BtoBとBtoCの両方に力を注ぐビジネススタイルでサービスを展開しています。

日本和装ホールディングスの株主優待では、100株以上保有していれば500円相当のクオカードを受け取れます。権利確定日は2023年12月31日であり、創業40周年を記念した特別株式優待であるため、来年以降はQUOカードを株主優待としているかは分かりません。

しかし、通常の配当金と合わせると、配当利回りは5%近くになるため、かなりの高配当株です。

TBK

TBKは1949年8月に設立した、トラック・バス用ブレーキを製造する企業として国内シェア首位を誇っています。また、ブレーキ以外にもポンプ類やエンジン部品、建機向けの商品も製造しており、タイや中国にも販路を築いています。

TBKの株主優待は、クオカードもしくは地元山形県産のお米です。

株主優待を受けるための条件は、クオカードであれば100株以上を1年以上継続保有していれば受け取れます。金額は500円相当のため、配当金と合わせると配当利回りは4%前後と高配当株に該当する隠れた優良銘柄です。

また、500株以上を1年以上保有していればお米を2.0kg、1,000株以上保有していれば5.0kgもらえます。権利確定日は毎年3月末日のため、株主優待が手元に届く時期は6月下旬ごろが想定されます。

ニチリン

株式会社ニチリンは大正3年5月14日に創業した、自動車用の各種ホースや住宅関連ホースを製造販売している老舗企業です。

ニチリンの株主優待は保有株数に応じたクオカードであり、各保有株数に相当するクオカードの金額は次のとおりです。

・100株以上
1年以上継続保有(6月・12月の株主名簿に連続3回以上記載)した株主のみを対象に、1,000円相当のクオカードを進呈。

・1,000株以上
継続保有期間は同条件で、2,000円相当のクオカードを進呈。

・5,000株以上
継続保有期間は同条件で、2,000円相当のクオカードを進呈。

※3年以上継続保有(6月・12月の株主名簿に連続7回以上記載)していれば、上記金額へ2,000円相当が追加されます。

権利確定日は毎年12月末のため、株主優待を受け取るためには、例えば2023年12月までに必要株数を購入し、来年の権利確定後にクオカードを受け取るスケジュールがスムーズです。

ヨンドシーホールディングス

ヨンドシーホールディングスは1950年5月に創業した「4°C」のエフ・ディ・シィ・プロダクツを中核事業に据えた企業です。カジュアル・実用衣料の製造や小売も展開しています。

ヨンドシーホールディングスの株主優待はクオカードと自社サービスの優待券や商品を織り交ぜていて、その中から1つを選ぶことができます。設定内容は以下のとおりです。

・100株以上
①株主優待券 2,000円相当※
②オリジナルクオカード 500円相当
③日本水フォーラムへの寄付 1,000円相当

・500株以上
①株主優待券 5,000円相当※
②Canal 4°Cジュエリー
③日本水フォーラムへの寄付 3,000円相当

・1,000株以上
①株主優待券 8,000円相当※
②Canal 4°Cジュエリー
③日本水フォーラムへの寄付 5,000円相当

・3,000株以上
①株主優待券 12,000円相当※
②4°Cジュエリー
③日本水フォーラムへの寄付 8,000円相当

・5,000株以上
①株主優待券 15,000円相当※
②4°Cジュエリー
③日本水フォーラムへの寄付 10,000円相当

※利用可能店舗は、自社グループ運営店舗(一部対象外)と、自社グループ運営オンラインショップになります。

また、株主優待の贈呈時期は次のとおりです。

  • 株主優待券:6月下旬~8月下旬
  • クオカード、4°Cジュエリー:8月下旬
  • 寄付:8月下旬にパンフレットを郵送

配当金額も高く設定されており、クオカードも併せて配当されると考えた場合、配当利回りは4%以上あるため、高配当株としての魅力もあります。

OATアグリオ

OATアグリオは2010年9月に創業した農薬と肥料を開発・製造する企業です。大塚化学からMBOで分離独立しており、植物成長調整剤にも注力しています。

OATアグリオの株主優待は、自社グループ商品とクオカードです。保有年数によって受け取れる優待内容は次のように変わります。

必要株式数は100株以上で、2,500円相当の園芸用肥料セットが基本の株主優待です。その上で、保有年数が1年以上になれば1,000円相当のクオカードが、3年以上になれば3,000円相当のクオカードが配当されます。

贈呈時期は毎年3月上旬に送付する定時株主総会招集通知に同封されています。

リコーリース

リコーリースは1976年12月に設立したリース&ファイナンス事業を核としたリコー系企業です。リース&ファイナンス事業以外には、サービス事業として集金代行や介護報酬ファクタリングを担っていたり、インベストメント事業として住宅賃貸や不動産関連を担っていたりするなど、幅広い事業展開が特徴です。

リコーリースの株主優待は、クオカードまたはカタログギフトが選べます。保有株式数や保有年数によって受け取れる内容は異なります。

・100株以上
保有期間が1年未満の場合は2,000円相当、保有期間が1年以上であれば4,000円相当、保有期間が3年以上であれば5,000円相当のクオカードが配当されます。

権利確定日は3月末のため、株主優待の送付時期は6月下旬ごろです。

カタログギフトは、食料品や雑貨、クオカードなどから1点を選択できます。

ミヨシ油脂

ミヨシ油脂は1937年2月に設立した、マーガリンやショートニングのような食品事業と工業用油脂・各種脂肪酸などの油化事業を軸に事業展開している会社です。

ミヨシ油脂の株主優待は、100株以上を保有することでもらえる、1,000円相当のクオカードです。

権利確定日は12月末であり、株主優待が贈呈される時期は、定時株主総会終了後の「株主総会決議ご通知」に同封されています。

四国銀行

四国銀行は1878年10月に設立された、高知・徳島江尾中心に四国全県へ展開している銀行です。

株主優待は継続保有年数が1年以上あれば、保有株数に応じたクオカードもしくは地元特産品が用意されています。条件や内容は次のとおりです。

・100株以上
クオカード 500円相当

・200株以上
クオカード 1,500円相当

・1,000株以上
地元特産品 3,000円相当

・2,000株以上
地元特産品 6,000円相当

権利確定日は3月末のため、6月下旬ごろに株主優待が贈呈されます。

株式保有のポイント

株式保有のポイント
各企業とも様々な株主優待を用意していますが、お得な株主優待を受け取るためには知っておくべきポイントがあります。

ここからは、株式保有におけるポイントについて紹介します。

知っている企業からスタートする

まずは知名度が高い企業や名前を知っている企業、日ごろ利用しているサービスを提供している企業など、身近な企業の株式を保有することから始めましょう。

世の中には多くの株式会社が存在しているため、どの株式がお得なのかは実際に探してみないと分かりません。一方であまりにも数が多すぎて、どんな銘柄を選べばよいか分からないことも多々あります。

そのため、親しみなれた銘柄から少しずつ始めてみて、株式を保有することに慣れることから始めてみるのがおすすめです。

クオカード以外の優待をチェックする

クオカードの優待を主に紹介してきましたが、クオカード以外にもお得な優待や面白い優待が世の中にはあります。そのため、保有する株式を探す場合にはクオカード以外の独自商品やサービスを優待している企業も併せての確認するのがおすすめです。

株式も保有するためには、20~40万円ほどのまとまったお金が必要になるため、「株主還元がしっかりしている企業はないか」といった観点から探してみると新たな発見につながります。

伸びている業界をチェックする

株式は短期で売買するイメージが強いですが、株主優待を受けるためには長い期間株式を保有している方がお得です。そのため、保有期間中に経営が傾いてしまうと評価額が目減りしてしまうリスクがあります。

このリスクを回避するためには、成長している業界やサービスを選択しましょう。長期的に安定していれば受け取れる期間も長くなり、優待の恩恵を最大化できます。

応援したいと思える企業を選ぶ

株主優待を安定して受け取るためには、優待内容や将来性は重要な評価項目です。

しかし、保有している株式の中で応援したい企業や作っている商品が魅力的な企業の株式を購入してみるのも面白いかもしれません。

どんな銘柄を買えばよいのか分からなくなったら、このような考え方も参考にしてみてください。

株主優待でもらえるクオカード利用に関するよくある疑問

株主優待でもらえるクオカード利用に関するよくある疑問
ここからは、株主優待でもらえるクオカードを利用する際によくある疑問に回答していきます。

気軽に使える印象のクオカードですが、意外に知らないこともあるかもしれません。いつか株主優待でもらったクオカードを活用する時のために、ポイントをおさえておきましょう。

クオカードが使える店舗はどうやって知るのか

クオカードを使える店舗を知りたい場合は、公式サイト(https://www.quocard.com/member/)で確かめましょう。

コンビニやドラッグストア、ファミリーレストランなど14種類のジャンルに分かれて説明されています。

「あのお店、クオカードは使えたかな?」と思ったときにすぐ確認できるように用意しておきましょう。

チャージはできるのか

クオカードは使い切りのプリペイド式のためチャージはできません。

また、クオカードを電子決済できるクオカードPayサービスが提供されていますが、クオカードの残高をクオカードPayには移せない点に注意が必要です。

QUO BOOK CARDとは何か

QUO BOOK CARDは書店専用のクオカードであり、本をテーマにデザインされています。クオカードの加盟店として登録されている書店にて利用可能です。

全てのガソリンスタンドで使えるのか

クオカードは一部のENEOS店舗のみ使用できます。

利用できる店舗については、ENEOSホールディングス株式会社の「サービスステーション検索」で調べてみましょう。

お酒やタバコの購入にも使えるのか

お酒の購入には使えますが、たばこの購入には使えません。

クオカードを使ってお酒の購入はできますが、購入予定の店舗で使用できるかは事前に確かめておきましょう。購入予定の店舗が加盟店でなければ使えません。

海外でも使えるのか

クオカードは国内専用のプリペイドカードのため、海外では使えません。

人に譲り渡すことは可能か

QUOカードPayであれば、対象のURLをメールやSNSなどを使って送り先へ送信すると譲渡(共有)もできます。

金券ショップに売っても良いのか

クオカードは金券ショップで売却しても問題はありません。また、金券ショップでの即日換金もできます。

しかし、換金率は金券ショップごとに異なり、一定ではありません。そのため、還元率の良い金券ショップを見極めることが重要です。

有効期限はあるのか

クオカードは有効期限が設けられていません。一方で、QUOカードPayについては、発行日を含めて最長3年以内に使い切らなければなりません。

まとめ

①クオカードはコンビニやディスカウントストアをはじめとした14ジャンルのお店で使える
②株主優待にクオカードを掲げている企業は複数あり定められている株式の保有条件や保有期間は企業ごとに異なる
③株式保有は知っている企業・クオカード以外の優待の有無・会社の成長性など選ぶ人の好みに合わせて選択することが重要
④クオカードの使い方で注意するポイントは複数あるが使いやすい点が長年愛されている理由である

 

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