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おすすめの株主優待券10選を紹介!選ぶ際のポイントもあわせて解説
株主優待券とは、企業が自社の株式を保有している株主への感謝の気持ちを込めて提供する特典の一つです。
この記事では、おすすめの株主優待券を10種類厳選し、詳しくご紹介します。また、株主優待を選ぶ際に確認しておきたいポイントについても解説します。具体的には、権利確定日、優待を受け取るために必要な株式の保有数や期間を確認すること、企業の将来性を見極めること、さらに配当利回りや優待利回りを考慮することが挙げられます。
自分のライフスタイルや趣味に合った株主優待券を選び、日常をさらに楽しみましょう。
おすすめの株主優待券を把握して活用しよう
株主優待券は、企業から株主に贈られる特典の一つです。優待券には、外食や日用品、美容、ファッション、旅行、娯楽、金券、カタログなど多様なジャンルが揃っています。
株主優待券を選ぶ際のポイントを知ることで、生活スタイルや趣味に合った優待券を見つけ、安定した優待を楽しみながら、さらに充実した時間を過ごせるでしょう。
株主優待券とは?
株主優待券とは、企業が自社の株式を保有する株主に対して、感謝の気持ちを込めて贈る特典の一つです。
企業が株主優待券を贈る目的は、企業への興味を高め、株式をより多くの人に保有してもらうこと、そして株主優待券を通して企業の魅力を伝え、サービスを利用してもらうことにあります。
株主優待券には多様な形態があり、企業のサービスを割引価格または無料で利用できるもの、商品と交換できるものなどがあります。
株主優待を受けるために知っておきたい権利確定日
「権利確定日」とは、株主として株主優待や配当金を受け取る権利が確定する日を指します。
株主として株主優待や配当金を受け取るためには、各企業が指定する「権利確定日」に株主名簿に氏名が記載されている必要があります。そのためには、「権利付き最終日」(権利確定日の2営業日前)までに株式を購入しておくことが必要です。また、権利を取得するには、企業が指定する最低保有株式数を「権利確定日」に保有していなければなりません。
なお、「権利付き最終日」の翌営業日を「権利落ち日」といいます。「権利落ち日」に株式を売却しても、「権利確定日」には株主名簿に氏名が記載されるため、株主優待や配当金を受け取る権利は保持されます。
株主優待券でもらえるもの
株主優待でもらえるものはさまざまです。例えば、企業のサービスを割引価格や無料で利用できるもの、商品と交換できるものなどがあります。
具体的には、飲食店、宿泊施設、テーマパーク、交通機関の利用が無料または割引になる優待があります。さらに、QUOカードやカタログギフトなどの金券や物品が贈られることもあるのです。
なお、企業によっては保有株式数や株式の継続保有期間に応じて異なる優待内容を提供している場合もあります。
おすすめの株主優待券10選
ここからは、おすすめの株主優待券10選を紹介します。外食、テーマパーク、旅行、宿泊など多様なジャンルの株主優待券を厳選しました。
日常の生活や趣味などに合う優待券を見つけ、より充実した時間を楽しみましょう。
日本マクドナルドHD株式会社
アメリカのマクドナルド・コーポレーションは、グローバルレストランカンパニーとして、世界100カ国以上で約40,000店舗を運営しています。
マクドナルド・コーポレーションに属する、日本マクドナルドHD株式会社が運営するハンバーガーチェーン店「マクドナルド」は、日本全国で広く知られているでしょう。1971年に銀座に1号店が開店し、今では全国に約3,000店舗あり、日本中で親しまれています。
年間延べ14億人もの人が利用しており、日本の飲食業界を牽引する会社です。
【優待回数】年2回
【権利確定月】6月・12月
【対象となる株主】
以下の項目を全て満たす株主が対象です。
- 6月30日および12月31日の株主名簿に記載されている
- 100株以上保有している
- 1年以上継続して保有している
(6月30日および12月31日の株主名簿に、同一株主番号で3回以上連続して100株以上の保有が記載されていること)
【優待内容】
マクドナルドの優待食事券1冊(バーガー類6枚、サイドメニュー6枚、ドリンク6枚)
保有株式数(継続保有期間1年以上)により、受け取れる優待食事券の冊数が異なります。
- 100~299株保有…優待食事券1冊
- 300~499株保有…優待食事券3冊
- 500株以上保有…優待食事券5冊
【おすすめポイント】
優待食事券1冊につき、バーガー類、サイドメニュー、ドリンクを6食分楽しめます。マクドナルドを頻繁に利用する人や、家族で利用している人におすすめの優待券です。
また、1枚ずつ切り離して利用できるため、必要な分だけ交換できるのが便利な点です。さらに、ポテトやドリンクなどのサイズが選べる商品は、S・M・Lの中から好きなサイズを選べる点も魅力的でしょう。
【注意点】
以前は、対象となる株主に継続保有期間の指定がありませんでしたが、2024年6月より「6カ月以上」、12月より「1年以上」の保有条件が追加されました。
優待食事券は、日本国内のマクドナルドで利用できますが、一部対象外の店舗もあります。1枚の優待食事券につき1つの商品と交換が可能です。交換する商品は、バリューセットになっているバーガー類、サイドメニュー、ドリンクの中から選べます。デリバリーサービスやモバイル注文などでは利用できません。
発送時期は、6月末の権利確定分は9月下旬、12月末の権利確定分は翌年3月末です。
株式会社オリエンタルランド
株式会社オリエンタルランドは、「東京ディズニーランド」と「東京ディズニーシー」を運営している会社です。1960年に設立され、1983年に「東京ディズニーランド」がグランドオープン、2001年に「東京ディズニーシー」がグランドオープンしました。
2022年には「東京ディズニーランド」「東京ディズニーシー」への累計来園者数が8億人を突破し、グランドオープンから現在まで、幅広い世代から愛されているテーマパークです。
【優待回数】年2回
【権利確定月】9月・3月
【対象となる株主】
・通常の株主優待制度
9月末日、3月末日に株主名簿に500株以上の保有が記載されている株主
・長期保有株主向け優待制度
2023年9月30日以降、100株以上の株式を3年以上継続して保有している株主(「3年以上連続して保有した株主」とは、3月31日および9月30日の株主名簿に連続して7回以上同一の株主番号で記載された株主を指す)
【優待内容】
「東京ディズニーランド」または「東京ディズニーシー」で使える株主用1デイパスポート
通常の株主優待制度では、保有している株式数により受け取れる1デイパスポートの枚数が異なります。
- 500株以上保有…年1枚(3月末1枚)
- 2,000株以上保有…年2枚(9月末1枚、3月末1枚)
- 4,000株以上保有…年4枚(9月末2枚、3月末2枚)
- 6,000株以上保有…年6枚(9月末3枚、3月末3枚)
- 8,000株以上保有…年8枚(9月末4枚、3月末4枚)
- 10,000株以上保有…年10枚(9月末5枚、3月末5枚)
- 12,000株以上保有…年12枚(9月末6枚、3月末6枚)
長期保有株主向け優待制度の対象株主には、2026年12月以降、毎年12月に、通常の株主優待制度で受け取れる1デイパスポートに加え、12月に1枚受け取れます。通常の株主優待制度の1デイパスポートと同じ条件で利用できます。
【おすすめポイント】
株式を長年保有しても「東京ディズニーランド」や「東京ディズニーシー」は飽きません。季節ごとに変わるショーやパレード、新しく追加されるアトラクションなどを楽しめます。
【注意点】
株主用1デイパスポートの有効期限は1年間です。利用する際は、事前にウェブサイトで日付を指定する必要があります。入園制限中や特別営業時間には利用できません。
株主用1デイパスポートの発送時期は、3月末の権利確定分が6月上旬、9月末の権利確定分が12月上旬です。
すかいらーくHD
すかいらーくホールディングスは、1970年に東京でファミリーレストランをオープンし、2020年に創業50周年を迎えました。ファミリーレストランを中心に今では3,000店舗を運営し、年間約3億人が来店しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】6月・12月
【対象となる株主】
6月末日および12月末日に100株以上保有していることが株主名簿に記載されている株主
【優待内容】
グループ店舗で利用できる優待カード
保有株式数に応じて、優待カードの金額が異なります。
- 100~299株保有…年4,000円(6月末、12月末各2,000円)
- 300~499株保有…年10,000円(6月末、12月末各5,000円)
- 500~999株保有…年16,000円(6月末、12月末各8,000円)
- 1,000株以上保有…年34,000円(6月末、12月末各17,000円)
優待カードは以下の店舗で利用でき、税込み価格から額面の範囲内で500円単位で割引かれます。
- 株式会社すかいらーくレストランツ
- ニラックス株式会社(一部店舗を除く)
- 株式会社トマトアンドアソシエイツ
【おすすめポイント】
おすすめポイントは、さまざまな店舗で優待カードを利用して外食を楽しめることです。ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉、ジョナサン、トマト&オニオンなど28のブランドで利用できます。また、カードの残高はWebサイトで確認でき、各種割引券と併用ができる点も嬉しいポイントです。
【注意点】
優待カードの有効期限は1年間です。売店商品、宅配サービス、通販商品には利用できません。
発送時期は、6月末の権利確定分は9月中旬頃、12月末の権利確定分は翌年3月中旬頃です。
くら寿司株式会社
くら寿司株式会社は、1977年に創業し、日本国内で546店舗を展開する人気の回転寿司チェーンです。
【優待回数】年1回
【権利確定月】4月
【対象となる株主】
4月30日に株主名簿に100株以上保有の記載がされている株主
【優待内容】
株主優待割引券
保有株式数によって株主優待割引券の金額が異なります。
- 100~199株保有…2,500円分割引
- 200~399株保有…5,000円分割引
- 400~999株保有…10,000円分割引
- 1,000株以上保有…20,000円分割引
【おすすめポイント】
株主優待割引券は、日本国内の「くら寿司」および「無添蔵」全店舗で利用できます。また、家族や知人への譲渡もできるため、無駄なく活用できます。なお、2024年7月に発行された株主優待割引券の有効期限は、2025年6月末日です。
【注意点】
次回発行分(2025年4月末日)から株主優待は廃止されます。
株主優待割引券は、海外の店舗やネット通販「スマホでお持ち帰り」の事前決済時には利用できません。また、他の割引券との併用もできません。
吉野家HD
牛丼でお馴染みの「吉野家」を運営している吉野家ホールディングスは、1899年に東京で個人商店としてスタートしました。
吉野家は1996年に国内で500店舗、2018年には2,000店舗に達し、全国で親しまれています。また、1973年にはアメリカへ進出、その後台湾をはじめとするアジアへ展開し、2012年には500店舗を突破。今では世界28エリアで広く知られています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】2月・8月
【対象となる株主】
2月末、8月末に株主名簿に100株以上の保有が記載されている株主
【優待内容】
サービス券
保有している株式数によって受け取れるサービス券の金額が異なります。
- 100~199株保有…年4,000円(2月末、8月末各2,000円)
- 200~999株保有…年10,000円(2月末、8月末各5,000円)
- 1,000~1,999株保有…年12,000円(2月末、8月末各6,000円)
- 2,000株以上保有…年24,000円(2月末、8月末各12,000円)
サービス券は国内の以下の店舗で利用できます。
- 株式会社吉野家
- 株式会社はなまる
- 株式会社スターティングオーバー(かれーうどん千吉、鶏千、肉あんかけチャーハン炒王)
- 株式会社ウィズリンクのグループ各社店舗(とりの助、ぶちとん、風雲丸など)
【おすすめポイント】
サービス券は、全国にある「吉野家」をはじめ、「はなまるうどん」「韓国ラーメン専門店バリウマ」などのさまざまな店舗で利用し食事を楽しめます。サービス券は1枚500円で、会計金額に応じて複数枚利用できるため便利です。また、200株以上の株主は「優待商品セット」との交換も可能です。
【注意点】
サービス券だけを用いて支払う場合、お釣りは出ません。競馬場内や競艇場内、臨時店舗など利用できない店舗もあります。
発送時期は、2月末の権利確定分は5月上旬、8月末の権利確定分は11月中旬です。
ゼンショーHD
ゼンショーホールディングスは、牛丼チェーンの「すき家」、丼ぶりと京風うどんの「なか卯」、パスタ専門店の「ジョリーパスタ」、寿司チェーンの「はま寿司」、ハンバーガーチェーンの「ロッテリア」など、全国で親しまれているさまざまな店舗を運営しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主】
3月末日、9月末日に株主名簿に100株以上の保有が記載されている株主
【優待内容】
グループで利用できる食事優待券
保有している株式数によって、受け取れる優待券の金額が異なります。
- 100~299株保有…年2,000円(3月末、9月末各1,000円)
- 300~499株保有…年6,000円(3月末、9月末各3,000円)
- 500~999株保有…年12,000円(3月末、9月末各6,000円)
- 1,000~4,999株保有…年24,000円(3月末、9月末各12,000円)
- 5,000株以上保有…年60,000円(3月末、9月末各30,000円)
【おすすめポイント】
食事優待券は、ゼンショーホールティングスが運営する「すき家」「なか卯」「ココス」「ビッグボーイ」「ジョリーパスタ」「オリーブの丘」「はま寿司」「ロッテリア」など、全国にあるさまざまな店舗での外食に利用できます。
また、指定された期間内に優待券を返送すると、3,000円分につき12種類ある商品セットの中から、1つのセットと交換が可能です。例えば、すき家「牛丼の具10食セット」や、なか卯「親子丼の具10食セット」などから選べます。
外食が好きな人はもちろん、外食の頻度が少ない人にも利用しやすい優待券です。
【注意点】
発送時期は、3月末の権利確定分は6月、9月末の権利確定分は12月です。
一部利用できない店舗があります。また、優待券で支払った金額については、各種ポイントの付与対象になりません。
ANA・JAL・スターフライヤー・ソラシドAIRDO
ANA
ANAホールディングスは、日本大手の航空会社で、国内外の空路を提供しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主】
3月末、9月末に株主名簿に100株以上の保有が記載されている株主
【優待内容】
- 国内線の優待
- グループ優待券冊子(18枚入り)
「株主優待番号案内書」を受け取ると、ANA国内全路線(コードシェアを含む)の片道1区間を割引運賃で利用できます。優待内容は以下の通りです。
- 株主優待割引運賃
- 小児株主優待割引運賃
- プレミアム株主優待割引運賃
- プレミアム小児株主優待運賃
なお、小児とは搭乗日に満3~11歳の方を指します。
保有している株式数によって、受け取れる「株主優待番号案内書」の枚数は異なります。1年に2回(3月末・9月末)贈られ、1回に受け取れる枚数は以下の通りです。
- 100~199株保有…1枚
- 200~299株保有…2枚
- 300~399株保有…3枚
- 最大100,000株以上保有…254枚(100,000株超過分は800株ごとに1枚追加)
ANAグループの優待券冊子は、100株以上保有する株主が年2冊(3月末、9月末各1冊)受け取れ、以下のサービスを利用できます。
- AMAグループ提携ホテルの宿泊や飲食の割引(一部対象外)
- 国内外ツアーの割引
- 空港内にある対象の売店や免税店での割引
- 「武蔵の杜カントリークラブ」でのゴルフ料金割引
【おすすめポイント】
「株主優待番号案内書」を利用すると、国内線の航空券を割引価格で購入できます。株主以外の人も利用できるため、家族や友人に譲渡できることも魅力です。ANAグループ優待券冊子は、グループのさまざまな施設やサービスで利用でき、旅行や日常生活に役立つサービスが充実しています。
【注意点】
発送時期は、3月末の権利確定分は5月中旬、9月末の権利確定分は11月中旬です。国内線の「株主優待割引運賃」を利用すると、マイル積算率は区間基本マイルの75%、「プレミアム株主優待割引運賃」を利用すると125%です。
株主優待用の座席数は混雑状況に応じて上限があり、他の割引券との併用はできません。ANAグループの優待クーポンを利用する際も、他の割引やクーポンと併用できない場合があります。
また、ホテルの宿泊や、ツアー利用時などは予約する際に優待券の使用を申告する必要があります。
ANAの他、株主優待を提供している航空会社は「JAL」「スターフライヤー」「ソラシドAIR」です。
JAL
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主】
3月31日および9月30日に100株以上保有する株主
【優待内容】
株主割引券
- 100~299株保有…年2枚(3月、9月各1枚)
- 300~499株保有…年4枚(3月、9月各2枚)
- 500~699株保有…年6枚(3月、9月各3枚)
- 最大100,000株以上保有…年406枚と100,000株超過分は1,000株ごとに1枚(3月、9月各203枚)
さらに300株以上を3年以上継続保有する株主に追加で贈られる
【優待割引券】
国内線50%割引
旅行商品3~8%割引
スターフライヤー
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主】
3月31日および9月30日に100株以上保有する株主
【優待内容】
国内定期路線に使用できる株主優待券
100株以上保有で年6枚(3月、9月各3枚)
【優待割引券】
国内定期路線片道1区間運賃50%割引
ソラシドAIRDO
株式会社ソラシドAIRの株式は、株式会社AIRDOと設立した共同持株会社 株式会社リージョナルプラスウィングスに株式移管されています。株式会社リージョナルプラスウィングスの株式を保有していると、株式会社ソラシドAIREで利用できる株主優待番号案内書を受け取れます。
【優待回数】年1回
【権利確定日】3月
【対象となる株主】
3月末に2株以上保有している株主
【優待内容】
保有株式数によって発行される株主優待番号案内書の枚数が異なります。
- 2~5株保有…1枚
- 6~9株保有…2枚
- 最大10,000株以上保有…77枚と超過分1,000株ごとに1枚
株主優待番号案内書1枚で、ARIDO航空便、ソラシドエア航空便で1回ずつ利用で最大で25%相当割引かれます。
JR東日本・JR西日本・JR東海・JR九州
JRは「JR東日本」「JR西日本」「JR東海」「JR九州」の4社が上場しており、それぞれ独自の株主優待があります。以下は4社に共通するポイントです。
【優待回数】年1回
【権利確定月】3月
【対象となる株主】
3月末に株式名簿に記載されている株主(最低保有株式数は各社で異なる)
【優待内容】
4社共通で運賃と料金が割引される株主優待券が発行されます。「JR九州」に関しては割引ではなく、1日乗車券を提供しています。ただし、割引率や優待内容にはそれぞれ特徴があります。
・「JR東日本」「JR西日本」「JR九州」
運賃割引に加えグループが運営するホテルや施設で利用できる優待券も発行されます。
・「JR東海」
営業路線の運賃割引のみを提供しています。
また、各社とも株式保有数に応じて優待券の発行枚数が設定されているのです。
株主優待券の発行枚数の一例(JR東日本の場合)
- 300~399株保有…1枚
- 400~599株保有…2枚
- 600~699株保有…3枚
- 700~899株保有…4枚
- 最大300,000株以上保有…500枚
他の3社も独自の基準で優待券の発行枚数を設定しています。
長期保有株主向け優待についても各社で異なります。
・「JR東日本」
3月末日に100株以上を、2年以上継続保有する株主に、追加で優待券を1枚発行します。
・「JR西日本」「JR東海」
100株以上を3年以上継続保有している株主に優待券が追加で発行されます。
・「JR九州」
500株以上所有し、かつ100株を3年以上継続保有している株主に優待券が追加で発行されるのです。
【おすすめポイント】
各社の営業路線運賃割引に加え、「JR東日本」「JR西日本」「JR九州」それぞれの地域ごとに利用できる優待内容が魅力です。
「JR東日本」の優待は、サブスクサービス「JREパスポート」、通販サイト「JRE MALL」、ホテル(例えば「東京ステーションホテル」「メズム東京」)、などの宿泊やレストラン、鉄道博物館といった割引など幅広いサービスに利用可能です。
「JR西日本」の優待は「ジェイアール西日本伊勢丹」「JR西日本レンタカー&リース」「JR西日本ホテルズ」「JR西日本ヴィアインホテルズ」などを割引価格で利用できます。
「JR九州」の優待は、「JR九州ホテルブラッサム博多中央」「JR九州ホテル長崎」「アミュプラザ博多」「JR内野カントリークラブ」などを優待価格で利用できます。
【注意点】
優待券の利用範囲は、各社の営業地域や施設に限られています。優待券を有効に利用するためには、生活圏や利用目的も考慮して選択すると良いでしょう。
私鉄の株主優待切符各種
【優待内容】
大手私鉄の株主優待は以下の2種類が共通しています。
- 各社路線の乗車券または乗車証
- 自社のサービス(ホテル、百貨店、施設など)の割引券
以下、大手私鉄の具体的な優待例を紹介します。
京成電鉄
上野から成田を運行し、成田空港へ連絡しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主と優待内容】
- 3月末に100株以上保有…京成線内を1回乗車可能な「乗車証」2枚
- 9月末に500株保有…「乗車証」4枚
3月末および9月末に500株以上保有:ホテル、レストラン、レジャー施設、リフォーム業者などの割引券。
※2025年1月に株式分割を実施したため、3月の優待の基準や内容が変更される可能性があります。
東武鉄道
首都圏で鉄道を運行しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主と優待内容】
- 3月末に100株以上保有…東武線内を片道1回乗車できる「乗車証」2枚、株主優待券1冊
- 9月末に200株以上保有…「乗車証」2枚、株主優待券1冊
株主優待券の内容…東京スカイツリー、東武動物公園、東武藤が丘カントリークラブ、東武ホテルグループ、東武百貨店などで割引利用が可能。
近鉄グループホールディングス
名古屋から大阪難波を運行しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主と優待内容】
- 3月末および9月末に1,000株以上保有…「乗車券」4枚
- 3月末および9月末に100株以上保有…株主優待券1冊
あべのハルカス、志摩スペイン村、飛鳥カンツリークラブ、近鉄スカイリース、国道九四フェリーなどで割引利用が可能。
西武ホールディングス
埼玉から東京を運行しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主と優待内容】
- 3月末に100株以上保有…「乗車証」および株主優待券
- 9月末に300株以上保有…「乗車証」および株主優待券
プリンスホテル、ゴルフ場、プールなどで割引利用が可能。
阪急阪神ホールディングス
大阪、神戸、京都を中心に鉄道やバスを運行しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】3月・9月
【対象となる株主と優待内容】
3月末および9月末に100株以上保有で「乗車証」および株主優待券
株主優待券の内容は、六甲山レジャー施設、第一ホテル東京、京都新阪急ホテル、甲子園歴史観などで割引利用が可能。
【おすすめポイント】
大手私鉄の株主優待は、「路線の乗車券・乗車証」と「自社のサービスの割引券」が共通しています。自社サービスの割引は、各社の特色が反映されている点が魅力です。
【注意点】
優待券を有効に活用するためには、生活圏や利用目的に合わせて選択することをおすすめします。
藤田観光株式会社
藤田観光株式会社は「ワシントンホテル」「ホテルグレイスリー」「ホテルタビノス」「ホテル椿山荘東京」などの多様な宿泊施設を運営しています。
【優待回数】年2回
【権利確定月】6月・12月
【対象となる株主】
6月末および12月末の株式名簿に100株以上の保有が記載されている株主
【優待内容】
藤田観光株式会社の施設で利用できる「株主優待券」と「日帰り施設利用券」の2種類
保有株式数によって、受け取れる優待券の枚数が異なります。
- 100~299株保有:株主優待券10枚、日帰り施設利用券2枚
- 300~499株保有:株主優待券20枚、日帰り施設利用券4枚
- 500株以上保有:株主優待券30枚、日帰り施設利用券6枚
「株主優待券」1枚につき対象施設の宿泊、飲食、入場料のいずれか1つの割引を受けられます。
・宿泊
1枚につき1室1泊の基本料金から50%(最大20,000円)割引
・食事
ホテル椿山荘東京や、宿泊料金割引対象施設内の飲食店などで、1枚あたり20%(最大10,000円)割引
・入場料
箱根小涌ユネッサンまたは、下田海中水族館で優待券1枚につき10名まで50%割引
さらに「日帰り施設利用券」を利用すると箱根小涌園ユネッサンまたは、下田海中水族館に2名まで無料で入場できます。
【おすすめポイント】
株主優待券を利用できる宿泊施設は、ビジネスから観光、ラグジュアリーな宿泊までシーンに合わせて選べる点が魅力です。
【注意点】
発送時期は、6月の権利確定分は9月上旬、12月の権利確定分は翌年3月上旬です。
株主優待券の利用ができない施設や日付があるため、対象施設の確認が必要です。パック商品や、特別プランなどにも利用できない場合があります。
有効期限は発送翌月から約半年間で、他の優待券や割引券との併用はできません。
株主優待券を選ぶ際のポイント
株主優待券を選ぶ際には、優待内容だけではなく、さまざまな視点からの検討が大切です。
ここでは、「企業の将来性」「優待を得るために必要な条件」「配当利回りと優待利回り」について紹介します。
将来性があるか確認する
投資する株式を選ぶ際には、将来性があるかどうかの確認が大切です。
株主優待が魅力的な企業であっても、業績や方針が変わると、優待内容が変更される可能性もあります。優待目的で保有している企業の優待内容が変更されたり、廃止されたりすると、優待を受け取る本来の目的が達成しづらくなるでしょう。
また、優待内容の変更や廃止は株価にも影響を与え、大幅な下落につながる可能性もあるのです。株価が暴落すると、株式の継続的な保有や冷静な判断が難しくなることもあります。
株価に影響を与える要素は、他にも企業の業績、社会情勢、市場の動向など多岐にわたります。目的の優待を受け取り続けるためにはさまざまな視点から、将来性がある企業の株式を選ぶことが重要です。
優待を受けるのに必要な株式数と保有年数を確認する
優待を受け取るために必要な株式数や保有期間を確認しておくことも大切です。企業によっては、保有株式数や株式の継続保有期間に応じて異なる優待内容を提供している場合もあります。
例えば、100~199株を保有している株主に優待券1枚、200株以上保有している株主に優待券2枚を発行する企業や、株式を1年以上継続して保有している株主に優待券を1枚発行する企業もあります。
株式を購入する前に、優待の対象となる株主の条件を確認しておきましょう。
配当利回りと優待利回りを確認する
優待目的で株式を購入する際には、株価が高すぎるときに購入しないために「配当利回り」や「優待利回り」を確認することも重要です。
株主に贈られる特典に「株主優待」に加えて「配当金」を還元している企業もあります。
「配当金」とは、企業が出した利益や余剰資金を株主に分配する金額のことです。「権利確定日」に企業が定めた株式数を保有している株主に対して還元されます。
「配当利回り」とは、株価に対する1年間の配当金の割合を表す数値です。「1株あたりの年間配当金÷株価」で算出し、%単位で表示します。
売上高や純利益などの業績が良好で、配当金を減額せずに継続的にして出している企業は、株価が安定しやすい傾向があります。また、配当金がない、もしくは配当利回りが低すぎる銘柄の場合、優待内容が変更されたり廃止されたりした際に、株価が大きく下がりやすいと考えられているのです。
そして「優待利回り」とは、株式を購入した金額に対して優待の価値がどの程度あるかを表す数値です。「株主優待の金額÷投資金額×100」で算出し、%単位で表します。
優待目的で株式を購入する場合には、優待利回りや配当利回り、業績も確認しておくと良いでしょう。
まとめ
①株主優待券とは、企業が自社株を保有する株主に対して感謝の気持ちを込めて贈る特典の一つ
②優待券には企業のサービスを割引価格または無料で利用できるものや、商品と交換できるものなどさまざまな形態がある
③株主優待券のジャンルは多岐にわたり、外食・テーマパーク・旅行・宿泊など多様なジャンルがあるため生活スタイルや趣味に合った優待券を見つけると良い
④株主優待券を選ぶ際は、優待内容だけでなく、さまざまな視点から検討することが大切である
⑤「企業の将来性」「優待を得るために必要な条件」「配当利回りと優待利回り」がポイント
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