吉野家の株主優待の内容とは?おすすめの飲食系銘柄もあわせて紹介

吉野家の株主優待の内容とは?おすすめの飲食系銘柄もあわせて紹介

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吉野家の株主優待の内容とは?おすすめの飲食系銘柄もあわせて紹介

株主優待をきっかけに株式投資を始めたいと考えている方は多いでしょう。株主優待がもらえることが多く、かつ事業内容を身近に感じやすい業界の一つが外食です。

この記事では、人気の牛丼チェーン「吉野家」などを運営する吉野家ホールディングスの株主優待の内容や魅力、その他のおすすめ飲食系銘柄について紹介します。

また、株主優待をメインに株式投資を始める方が知っておきたい銘柄選びのポイントも解説します。

吉野家の株主優待券は多くの店舗で使える

吉野家ホールディングス(以下吉野家)は、牛丼店の「吉野家」を運営する株式会社吉野家、ならびにうどん店の「はなまるうどん」を運営する株式会社はなまるを中核とする大手外食企業です。

2023年12月時点で吉野家は日本全国に1,200店以上、はなまるうどんは400店以上を展開しています。

吉野家の株主になると株式数に応じて年2回、株主優待としてグループの店舗で使える優待券がもらえます。

吉野家の株主優待について

吉野家の株主優待について
牛丼チェーンの「吉野家」やセルフ式讃岐うどん専門店「はなまるうどん」を利用したことがある方は多いでしょう。これらの店舗をお得に利用できるのが吉野家の株主優待です。

ここからは、吉野家の株主優待について、内容や利用可能な店舗などを詳しく紹介します。

株主優待の内容

吉野家の株式を100株以上保有している株主は、毎年2月末日ならびに8月末日の権利確定日のたびに株主優待を受け取れます。

株主優待の内容は吉野家・はなまるが運営する店舗で利用できるサービス券(500円分)です。

保有株数ごとに配布されるサービス券の枚数が異なります。保有株数が多くなるほど、もらえるサービス券の枚数が増える仕組みです。

100株以上…4枚(合計2,000円分)
200株以上…10枚(合計5,000円分)
1,000株以上…12枚(合計6,000円分)
2,000株以上…24枚(合計12,000円分)

権利確定日は年2回あるため、1年間継続保有すると上記の倍の枚数がもらえます。

株主優待が利用可能な店舗

株主優待として受け取ったサービス券は、吉野家のグループ各社が運営する日本全国の店舗で利用可能です。以下は利用できる飲食店ブランドの例です。

  • 吉野家
  • はなまるうどん
  • ばり嗎
  • とりの助
  • 風雲丸
  • カレーうどん千吉
  • 鶏千 など

ただし、上記ブランドであっても競馬場や競艇場内の店舗、臨時店舗などを中心に株主優待を利用できないところがあるので注意しましょう。また、ラーメン専門店「せたが屋」では株主優待を使用できません。

株主優待の発送時期

吉野家の株主優待は権利確定日から約3カ月程度で発送されます。具体的には以下のようなスケジュールが決められています。

<権利確定日が2月末日の場合>
5月上旬
「定時株主総会招集ご通知」に同封

<権利確定日が8月末日の場合>
11月中旬頃

発送時期があらかじめ決まっているため、計画的に利用しやすいと言えるでしょう。

株主優待の有効期限

吉野家の株主優待の有効期限は約1年ですが、サービス券の発送時期によって以下のように異なります。

5月上旬送付分(権利確定日が2月末日)
翌年5月末日まで

11月中旬の送付分(権利確定日が8月末日)
翌年11月末日まで

吉野家の株主優待の魅力

吉野家の株主優待の魅力
吉野家の株主優待の魅力は、吉野家やはなまるうどんなどをお得に利用できることだけではありません。使い勝手のよさや利用できる店舗数の多さもおすすめの理由です。

ここからは、吉野家の株主優待の魅力について紹介します。

吉野家の株主優待は使い方が簡単

吉野家の株主優待は利用方法がシンプルで使いやすいことが特徴です。会計時に優待券を店員さんに渡すだけで、1枚あたり500円分の値引きが受けられます。

食事券や金券のようなイメージに近いと言えるでしょう。いつも財布に入れておけば思いついたときにサッと利用できます。

また、他のサービス券との併用が可能な点も魅力です。しかし、1度のお会計で複数枚を利用できますが、優待券のみで支払う場合は、お釣りが出ないことに注意が必要です。

利用できる店舗が多く使いやすい

吉野家の株主優待は利用店舗が多いことも魅力です。主力ブランドの吉野家やはなまるうどんは全国各地に店舗があるため、普段からよく利用している方も多いでしょう。

また、グループ各社が運営する飲食店でも優待券を使えるため、利用できる店舗はさらに多くなります。

なお、200株以上保有している株主は、優待券を商品詰め合わせと交換することも可能です。店舗に行く機会がない方や、株主優待を使い切れない方は検討してみてはいかがでしょうか。

飲食店で利用できるおすすめ株主優待6選

飲食店で利用できるおすすめ株主優待6選
吉野家以外にも多くの外食企業が魅力的な株主優待を実施しています。

ここからは、飲食店で利用できるおすすめの株主優待がもらえる企業を6社紹介します。ぜひ銘柄選びの参考にしてみてください。

松屋フーズホールディングス

松屋フーズホールディングスは牛丼チェーンの「松屋」、とんかつ専門店「松のや」などの飲食店を展開する企業です。

松屋フーズホールディングスの株式を100株以上、1年以上継続して保有している株主は株主優待として食事券がもらえます。そして、松屋や松のや、マイカリー食堂などの店舗で指定のメニューと交換できます。

権利確定日は3月末日、株主優待の送付は6月末頃です。

100株以上保有している株主は、保有期間に応じて以下の枚数の食事券が受け取れます。

1年未満…なし
1年以上継続保有…10枚
3年以上継続保有…12枚

なお、1年以上の継続保有が認められるには3月末日、9月末日、翌3月末日の3回にわたって連続して株主名簿に登録されていることが必要です。

ゼンショーホールディングス

ゼンショーホールディングスは複数の飲食店チェーンを展開する企業です。主なブランドは牛丼の「すき家」、丼ものの「なか卯」、ファミリーレストラン「ココス」「ビッグボーイ」などです。

ゼンショーホールディングスでは株主優待として、年2回の権利確定日において100株以上を保有する株主に優待券(1枚500円相当)を贈呈しています。

なお、保有株数によってもらえる優待券の枚数は異なります。詳しくは以下をご覧ください。

100株以上…2枚(1,000円分)
300株以上…6枚(3,000円分)
500株以上…12枚(6,000円分)
1,000株以上…24枚(12,000円分)
5,000株以上…60枚(30,000円分)

権利確定日は3月末日ならびに9月末日の2回あるため、1年継続して保有すると上記の倍の枚数がもらえます。

壱番屋

壱番屋はカレーハウス「coco壱番屋」を展開する企業です。

100株以上を保有する株主になると、全国で1,400店以上の壱番屋で使える優待券がもらえます。

権利確定日は2月末日ならびに8月末日の2回あり、株主優待の発送時期はそれぞれ5月中旬、ならびに11月下旬です。

優待券(1枚500円相当)の枚数は保有株数によって以下のように異なります。

100株以上… 2枚(1,000円分)
200株以上…4枚(2,000円分)
1,000株以上…12枚(6,000円分)
2,000株以上…24枚(12,000円分)

優待券は店内飲食や持ち帰り、宅配などでも使用可能です。また、レトルトカレーやギフトセットなどとの交換もできます。

ドトール・日レスホールディングス

ドトール・日レスホールディングスは、カフェチェーンの「ドトールコーヒーショップ」「エクセルシオールカフェ」、スパゲッティ専門店「洋麺屋五右衛門」などを運営する会社です。

権利確定日の2月末日時点で100株以上を保有する株主には、株主優待としてドトールコーヒーショップやエクセルシオールカフェで使える「株主優待カード」が送られます。金額は保有株数によって以下のように異なります。

100株以上…1,000円分
300株以上…3,000円分
500株以上…5,000円分

なお、ドトールコーヒーショップなどで使える残高チャージ型プリペイドカード「ドトール バリューカード」を持っている株主は、株主優待カードの残高と合算が可能です。

小僧寿し

小僧寿しは持ち帰り寿司の「小僧寿し」を中心に、ラーメンやカレーなど複数の飲食店ブランドを展開する企業です。

権利確定日において小僧寿しの株式を100株以上保有する株主は、グループの店舗やECサイトで利用できる優待券が受け取れます。また、スマホアプリ「小僧寿しアプリ」を通して、随時株主向けクーポンを配布することも予定されています。

なお、2023年より権利確定日は12月末日に変更されました。

保有株数ごとの受け取れる優待券の額面は以下の通りです。

100株以上…500円分
1,000株以上…1,000円分
10,000株以上…2,000円分
50,000株以上…5,000円分

コメダホールディングス

コメダホールディングスはコーヒーや食事を楽しめる喫茶店「コメダ珈琲店」をチェーン展開する企業です。

コメダホールディングスでは100株以上を保有する株主に対して株主優待として、全国のコメダ珈琲店で利用できるプリペイドカード「KOMECA」の残高を贈呈しています。

また、初めて株主優待を受け取る株主は「KOMECA」も受け取れます。2回目以降の株主優待は同じカードにチャージされるため、紛失に注意が必要です。

「KOMECA」へのチャージ金額は保有株数ならびに継続保有期間によって以下のように異なります。

100株以上…1,000円分
300株以上…1,000円分

株主優待の権利確定日は2月末日と8月末日の年2回です。2月末日の権利確定日時点で300株以上を3年以上継続して保有している株主には追加で1,000円分の残高がチャージされるため、チャージ金額の合計は2,000円になります。

株主優待を目的にした銘柄選びのポイント

株主優待を目的にした銘柄選びのポイント
株主優待を目的に株式投資を始めたいと考えている方も多いでしょう。その際、株主優待の内容以外にも押さえておくべき点があります。

ここからは、株主優待を受け取りたいと考えている方のために、銘柄選びのポイントを紹介します。

利用しやすい株主優待を選ぶ

飲食店を経営する企業を中心に株主優待として自社サービスで利用できる食事券や割引券などをもらえることがあります。

サービス利用券がもらえる銘柄では額面や利回りだけでなく、自分が使いやすいかどうかも考えておくとよいでしょう。例えば、自宅や職場の近くに株主優待を利用可能な店舗がある場合や複数の飲食店ブランドで利用できる券などがおすすめです。

サービス利用券には有効期限があることが一般的です。使い勝手がよくないと期限までに使い切れず無駄になってしまう可能性があるため注意しましょう。

応援したい企業の株主優待を選ぶ

株主優待の内容に加えて、企業の事業内容や経営方針などをチェックすることも大切です。

株主になると会社の持ち主として、経営に参加する権利が得られます。株主総会に参加したり、企業の経営に関する重要な事柄について意思表示したりすることも可能です。

また、優待目的であっても保有している株式を放置するのはおすすめできません。定期的に株価をチェックしたり、優待の制度が変更になっていないか確認したりする必要があります。

興味のある企業や応援したい企業を選んで投資すると情報収集がしやすいでしょう。

配当も考慮して選ぶ

株式投資の魅力は株主優待だけではありません。利益の一部を配当として株主に還元する企業もあります。

そのため、株主優待に加えて配当ももらえる銘柄を選ぶとよりお得です。なお、異なる銘柄同士を比べる場合は「配当利回り」に注目するとよいでしょう。

配当利回りとは、株価に対する配当金の割合です。例えば、株価が100円、年に1株につき5円の配当がもらえる銘柄の配当利回りは5%です。

ただし、企業の業績が落ち込んだ場合などは配当金の水準が下がったり、出さなくなったりすることもあります。一方、業績好調で配当を増額する企業もあります。

過去の実績や企業の配当に対する考え方などをチェックして銘柄選びの参考にしてみてください。

株主優待の利用でよくある質問

株主優待の利用でよくある質問
株主優待を受け取るには原則として、権利確定日時点で一定以上の株数を保有していることが必要です。

ここからは、よくある質問として株主優待の受け取りに必要な株数や受け取れるタイミング、権利落ち日に株式を売買したときの影響について紹介します。

株主優待を受け取るために必要な株数は?

株主優待を受け取るために必要な株数は企業によって異なります。

一般的に権利確定日において株の最低取引単位である100株以上保有していれば株主優待を受け取れるとしている企業が多いでしょう。

ただし、中には200株や300株以上といった条件があったり、保有株数によって優待の内容が異なったりすることがあります。そのため、投資する前に証券会社や企業の公式サイトなどで調べておきましょう。

株主優待は権利確定日後すぐに受け取れる?

企業によって異なりますが、株主優待の受け取りは権利確定日の2〜4カ月後になることが一般的です。

株主名簿の確認や優待品の手配などに時間がかかるため、権利確定日後すぐには株主優待を受け取れないことに注意しましょう。

中には公式サイトなどで株主優待の発送時期の目安を掲載している企業もあります。気になる方はチェックしてみましょう。

権利落ち日に株式を売却しても株主優待は受け取れる?

権利落ち日とは、権利付き最終日の翌営業日のことです。

権利落ち日に株式を売却した場合、株主名簿に登録されるのは権利確定日以降となるため株主優待を受け取る権利には影響しません。一方、権利付き最終日以前に売却すると株主優待を受け取れなくなる可能性があるため注意しましょう。

権利確定日に株主であるためには、権利付き最終日の取引終了時点で株式を保有している必要があります。

株主優待は信用取引の買いでも受け取れる?

信用取引で買った銘柄の株主優待は受け取れません。

信用取引とは、証券会社からお金を借りたり証券を借りたりして株式を売買することです。

信用取引の買いとは、証券会社から借りたお金で株式を買うことで、買った株式の名義は所有者である証券会社になることに注意しましょう。

株主優待を受け取りたい銘柄は、自分名義で株主名簿に登録される現物取引で買って保有することが必要です。

権利確定日後に引っ越しても株主優待は受け取れる?

株主優待は原則として権利確定日時点で証券会社に登録していた住所に発送されます。権利確定日以降に引っ越しを予定している場合は、できるだけ早く企業や株主名簿管理人へ連絡して住所変更の手続きを済ませましょう。

引っ越しに伴って証券会社の登録住所を変更しても、権利確定日が過ぎている場合は企業や株主名簿管理人への連絡が必要です。

まとめ

①牛丼の吉野家で知られる吉野家ホールディングスは100株以上を保有する株主に対して株主優待を実施している
②吉野家の株主優待は年2回、株数に応じて食事券がもらえる
③吉野家以外にも株主優待として食事券や割引券を配布している企業は多い
④株主優待のために投資を始める場合は、優待の利用しやすさや応援できる企業かどうかなども銘柄選びのポイント
⑤株主優待をもらえる最低必要株数や受け取れるタイミングは企業によって異なる

 

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