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ビール券はどこで買える?使用する時の注意点も紹介
ビール券は、その名の通りビールを購入するための商品券です。お酒の専門店でなくても使えたり、店舗によってはビール以外の商品も購入できたりと、意外に知られていないことが多くあります。
また、ビール券を購入するためには、額面よりも多くの金銭を支払うなど、図書カードのようなよく知られた金券とは異なる特徴をもっている点に注意が必要です。
この記事では、ビール券の商品性や売買場所、利用場面について深堀りします。ビール券は古くから贈り物として喜ばれるものであるため、特徴を知っておくと様々な場面で活躍してくれるでしょう。
目次
ビール券はどこで買えるの?
お酒好きの人や、お酒を必要とする会社や家庭に対して、ビール券はギフトとして大変喜ばれる品です。
例えば、10,000円分のギフトを購入するとします。10,000円分のビールを現物で用意すると、とても重いものを渡すこととなるため、シチュエーションによってはもらう側が困ってしまうこともあるでしょう。
そんな時にビール券をプレゼントすれば、かさばらずに済むほか、もらった側はビール券の用途の範囲で好きなものを購入できるため、双方にとってメリットがあります。
このようにギフトとして汎用性の高いビール券ですが、ここからは、どこで購入できるのか、どのように活用できるのかを解説していきます。
ビール券が購入できる場所
ビール券は、どこにでも売っているものではありません。使える場所は基本的にお酒を取り扱っているお店ですが、それらのお店全てで購入できるわけではないため注意が必要です。
ここでは、ビール券を購入できる場所について解説します。購入できる場所を知っておけば、すぐに買いに行けるため、覚えておくと便利です。
百貨店・スーパー・通販サイト
ビール券の購入場所として一般的なのが、百貨店・スーパー・通販サイトです。
百貨店は、ギフト品を見繕うために多くの人が訪れます。最初からビール券を買うつもりがなくても、店内を巡っているいるうちにビール券を見つけられるため、購入場所としてよく知られているでしょう。
ビール券は、基本的に現金でのみ購入可能です。
後述しますが、ビール券はしかるべき場所で現金に換金できます。クレジットカードで購入した金券を換金できるお店で売却することで、即時に現金化するというのは、手元に現金が無い多重債務者によくみられる手口です。このような行為を防ぐために、ビール券は現金での購入と決められているのです。
したがって通販サイトで購入する際も、コンビニ払いや銀行振り込みによる支払いが必要です。お求めの際は注意しましょう。
コンビニ
意外なことにビール券は、一部のコンビニでも購入できます。購入できるコンビニは以下の4種類です。
- セブンイレブン
- スリーエフ
- デイリーヤマザキ
- セイコーマート
しかし、すべての店舗で購入できるわけではありません。
主にフランチャイズの店舗でのみ購入可能です。その理由は、ビール券を販売するかどうかはオーナーの運営方針次第だからです。
取り扱っていない店舗のほうが多いため、ビール券購入が目的の場合は事前に店舗に問い合わせることをおすすめします。
金券ショップ
様々な金券類を取り揃えている金券ショップでもビール券が売っています。中古品であるため、正規の販売店よりも安く手に入れられることが多いでしょう。
金券ショップでの購入は、ギフトとしてだけでなく、自分でお酒を購入したいときにも有力な手段です。ただし、中古品ゆえに「有効期限」には注意が必要です。
価格だけでなく、有効期限も同時に確認しながら選びましょう。
オークション
ビール券をネットオークションやフリマアプリを利用して購入する方法もあります。金券ショップと同様、基本的には中古品が出回っているため、正規店よりも低価格での購入が期待できます。
ただし、オークションやフリマアプリによる売買は、個人間取引であることに注意が必要です。有効期限を確認するほか、偽物のビール券を掴まされることのないよう、売主の取引履歴をチェックしておきましょう。
また、ネット間売買では送料がかかります。買い手側が送料を負担する場合は、ビール券の購入代金以外にも負担する費用があるため、トータルでいくらになるかを計算して利用しましょう。
そもそもビール券とは?
ビール券は、全国の酒屋で券面に記載されている商品と交換できる商品券です。
「ビール」という名前がついているものの、必ずしもビールだけしか購入できないものではありません。券種や利用する店舗によってはビール以外の商品が購入できることもあります。
よって、ビール券は「主にビールを購入できる商品券」と理解するとよいでしょう。
ビール券の種類と額面
ビール券の種類は現在、以下の2つが発行されています。
- ビール共通券(びん633ml 2本)…915円
- ビール共通券(缶350ml 2本)…560円
券の値段は酒税法の改正に合わせて変動しますが、2025年1月時点では上記の価格です。
券面には「2本」と書いてあるものの、実際に購入するときの2本分の小売価格が券面額よりも高い場合には、差額を追加で支払う必要があります。
券面額は、あくまでも発行時のビール単価に基づいて設定されています。したがって、2本という文言に惑わされず、券面額分のビールが購入できるものと認識しておくとよいでしょう。
ビール券を発行している団体
ビール券は「全国酒販協同組合連合会」(通称:全酒協)という団体が発行しています。
全酒協は、全国の中小小売酒販売店を組合員とし、共同購買事業の活動を目的に設立された団体です。中小零細酒店は、全酒協の活動により大手企業との競争力を維持しています。具体的な活動内容は、酒類・物品・副資材の販売斡旋、ビール共通券・清酒券の発行です。
なお、ビール券を最初に発行したのはアサヒビールです。その後キリンビール、サッポロビール、サントリーと清酒大手が相次いで参入したあとに全酒協も発行しはじめました。
しかし、ビール価格のオープン価格化と、ビール券システムの不具合に苦情が続いたことから、民間大手はビール券商売から撤退し全酒協のみが残ったといういきさつがあります。
過去に民間企業が発行した古いビール券でも、有効期限の記載がないものについては現在も利用可能です。
ビール券の使用場面
ビール券は、額面金額よりも高い現金と引き換えに購入するギフト券です。したがって、自分がお酒を買うためにギフト券を購入すると、金銭的には損です。
ビール券はお中元やお歳暮、誕生日プレゼントといった機会にお酒好きの人や企業にギフト品として渡すのが適切です。
仮に先方がお酒を飲まない人だったとしても、ビール券は一部ビール以外にも利用できるため、非常に汎用性の高いギフト品であるといえるでしょう。
ビール券が使える場所
ビール券は酒屋でビールと交換できる商品券と説明されますが、酒屋とはリカーショップのような酒類専門店のみを指すわけではありません。実際にビール券を使用できる店舗は、もっと身近な業態の店にまでおよびます。
ここでは、ビール券を利用できるお店の種類を解説します。有効期限が迫って使用場所に困ったときも、使える場所を知っておけば、ギフト券が無駄にはなりません。自分にとって身近に使えるお店を覚えておきましょう。
コンビニ
ビール券は、一部コンビニの店舗で利用できます。セブンイレブン、ローソンといった主要なコンビニも含まれます。
ただし、全ての店舗で使えるわけではないことに注意してください。もしコンビニでお酒を買うためにビール券を使いたいときは、商品をレジに持っていく前にビール券が使えるかどうかを店員さんに確認しておくとよいでしょう。
スーパー
ビール券はスーパーでも使えます。代表的なお店は以下の通りです。
- ヤオコー
- 成城石井
- 東急ストア
- ピアゴ
- ワイズマート など
その他にも「アピタ」などの総合スーパーや、「ドン・キホーテ」のようなディスカウントストアでも利用できます。
スーパーは訪問頻度が高いうえ、コンビニに比べて取り揃えられているお酒の種類も豊富であるため、利用価値の高い場所といえるでしょう。
しかし、コンビニと同様に全ての店舗で使えるわけではないため、こちらもあらかじめビール券が使えるかどうかを確認しておく必要があります。
ビール券の使用方法
ビール券の使用方法はいたってシンプルです。利用前の特別な手続きは特にありません。商品をレジに持っていき、ビール券を使用することを店員さんに伝え、現物を提示して確認されれば終了です。
ただし、以下の点に注意が必要です。
- 店員さんと対面でお会計をする
- 額面を超える商品を買うときは不足金額を追加で支払う
近年はセルフレジが増設され、非対面でのお会計が一般化していますが、ビール券を使うときは券面と商品を店員さんが確認する必要があるため、対面レジに並んでお会計する必要があります。
また、不足金額に対応できる現金を持っておくことが大切です。ビール券だけを持って買い物に行かないように気をつけましょう。
ビール券使用時のポイント
ビール券を利用するときは、知っておいた方がよいことがあります。商品券全般に共通するものばかりでなく、ビール券ならではの特徴もあり、どれも知らないと損をするものです。
これから解説する6つのポイントを押さえて、有意義にビール券を活用してください。
1.基本的におつりは出ない
店舗にもよりますが、ビール券で商品を購入したとき、商品代金よりも大きい額面のビール券で支払いをしても、基本的におつりは出ません。おつりが出ないなら利用を控えたいという人は、あらかじめ会計前に確認しておきましょう。
おつりが出ないお店では、なるべくビール券の額面よりも大きい買い物をして、差額を現金等で支払いましょう。このような使い方をすれば、ビール券の額面額分すべてを使いきれるため、無駄のない買い物ができます。
2.有効期限がある
大手民間企業が発行していた時代のビール券には有効期限がなく、持っていれば現在も使えます。しかし、現在発行されているビール券には有効期限があります。したがって、もらってから長らく時間が経過しているものは特に注意が必要です。
最新のビール券の有効期限は2028年3月31日です。使う側は期限内に使い切ることだけを気にすればよいですが、贈る側の立場では、期限の近いものをギフトにすることは失礼にあたります。購入する前、渡す前に十分な期間が残っていることを必ず確認しましょう。
3.ポイントはつかない
ビール券で買い物をするときは、原則としてポイント類は付与されません。
ただし、店舗独自のサービスとして顧客ごとに個別に対応しているものについてはこの限りではありません。あらかじめお店に確認しておくとよいでしょう。
ポイントの加算を期待して買い物するときは注意してください。
4.額面よりも販売価格が高い
ビール券の特徴として、券面額と同額では購入できないことに注意が必要です。
例えば、2025年1月時点で「ビール共通券(びん633ml 2本)」の額面は770円です。しかし、販売価格は845円であるため、およそ1割増で購入することとなります。
用途が限定される商品券をディスカウントして購入するのはおかしいと思うかもしれませんが、贈答品として現金以外のものを渡す日本ならではの慣習といえます。
ビール券を渡すことで、相手に喜んでもらえるという付加価値が、額面と購入金額の差額分だと考えましょう。
5.ホテルでも使える場合がある
ビール券は、ホテル「東横イン」で宿泊代の支払いとして利用できます。東横インでは定期的に「金券キャンペーン」という、使われずに放置されている金券を利用して宿泊を誘致するイベントが開催されています。
使用できるビール券は、有効期限が13カ月以上残っているものに限られているため、キャンペーンを利用して宿泊しようとするときはしっかりと残りの期間を確認しておきましょう。
なお、金券キャンペーンはビール券だけでなく、お米券や図書カードなど幅広い金券が利用対象とされています。家で使い道に困っている金券があれば、金券キャンペーンを活用して宿泊代の足しにしてみてください。
6.事前にお店のルールを確認する
ビール券を使えるお店の例としてコンビニやスーパーを挙げました。ただし、基本的に使えるジャンル、系列のお店であったとしても、すべての店舗で同じ規則で利用できるとは限りません。
ビール券の利用の可否や取り扱いルールは、店舗(オーナー)の判断にゆだねられているところが大きいからです。店舗の裁量次第では、ビール以外の商品を購入対象としていることも考えられます。
ここまでの記事で、ビール券を利用しての買い物にはおつりが出ないことやポイントがつかないことを説明してきましたが、あくまでも原則的な話です。店舗によってはこれらの原則に当てはまらないこともあるため、利用時に細かい部分まで気にするのであれば、会計前に必ず店員さんに確認しておきましょう。
ビール券が換金できる場所
ビール券をもらったけれど、お酒を飲む機会がないという方は、ぜひ換金を検討しましょう。
ビール券は有効期限があるため、使わずに時間が経過するとただの紙切れになってしまいます。
ここでは、使わないビール券をどこで換金できるかについて解説します。大事な金券を無駄にしないために知っておきましょう。
金券ショップ
金券ショップでは、図書カードやクオカードと同様にビール券も換金可能です。他の金券同様、保存状態や有効期限の残存期間によって買取価格が変わります。
ビール券はカード媒体ではなく紙媒体の金券であるため、傷みやすいことに注意してください。財布の中に入れっぱなしにするのではなく、使うときがくるまでは折らずに封筒などに入れて引き出しにしまっておくとよいでしょう。
現在はオンラインでの金券ショップも存在します。オンラインショップを活用する場合は現物を郵送でやりとりしなければならないため時間がかかりますが、自宅にいながら換金手続きできるのが魅力です。
オークション
序盤でネットオークションにてビール券を購入できることを説明しましたが、逆に言えば売っている人がいるということです。
ネットオークションでビール券を売るときの注意点は、基本的には買うときと同じです。売買手数料や送料の負担があるため、諸々のコストを加味してメリットがあるかどうかを検討しましょう。
ビール券は、図書カードやクオカードのように特別なデザインのものはありません。買い手の中に、デザインの希少性に価値を感じる人はいないため、高額買取を望むのは難しいでしょう。
個人間取引にかかるリスクに見合ったメリットは少ないため、慣れない人にはあまりおすすめできません。
まとめ
①ビール券は「主としてビールを購入」できる商品券
②ビール券は百貨店のほか、スーパー、コンビニ、通販サイトで購入できる。正規店以外では金券ショップやネットオークションでも買い求められる
③ビール券は全国酒販協同組合連合会が発行している有効期限のある商品券。購入するには券面額以上の現金を支払う必要がある
④ビール券は酒屋のほか、コンビニ、スーパーといった身近な店舗で利用できる。基本的にはおつりは出ず、ポイントもつかないが、店舗により例外もある
⑤ほかの金券同様、金券ショップやネットオークションで換金できる
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