JTB商品券の種類と使い方を紹介！お得な活用術と換金方法もチェック

国内の大手旅行会社であるJTBでは、ギフト用の商品券3種が用意されています。JTBを介したさまざまな旅行シーンに使えるため、お祝いやお返しの贈り物に選ぶ方も珍しくありません。

この記事では、JTBが発行する商品券の概要や、おすすめの使い方について解説します。

ギフトで商品券をもらった方やこれからギフトを贈ろうと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

JTBの商品券は全国のJTBグループで利用できる

JTB商品券とは、JTBが発行している「JTBトラベルギフトカード」「NICE TRIP」「NICE GIFT」3つの商品券やギフトカードのことを指します。

主にJTBの旅行代理店を始めとしたJTBグループの各店舗で使えますが、それぞれの商品券によって使用できる店舗や仕様が一部異なります。

そのため、お返しやお祝いのギフトとしてプレゼントする場合は、それぞれの特徴について把握したうえで選択するとよいでしょう。

3種類のJTBの商品券と使い方

ここからは、前述した「JTBトラベルギフトカード」「NICE TRIP」「NICE GIFT」それぞれの特徴を紹介します。

使用できる店舗や購入方法など、さまざまな点で異なる特徴を持つため、ギフトとして相手に贈る際は仕様の違いに注意しなければなりません。

JTBトラベルギフトカード

JTBトラベルギフトカードとは、プリペイド式のカード旅行券です。クレジットカードのような形状のギフトカードで、3,000円〜500,000円の間で好きな金額を事前に設定し、残額がある限り何度でも使えます。

主にJTBグループ各店での申し込みにおける旅館・ホテルの予約や航空券に使用可能です。

JTB公式ホームページを始め、JTBグループ各店舗やFAXにて注文できます。

なお、支払い方法はどこで購入するかによって異なるためご注意ください。インターネットならクレジットカードと銀行振り込み、店舗なら現金、FAXなら銀行振り込みのみ対応しています。

ほかの2種と異なるのは、カードデザインが選べる点と、オンライン決済に使えるところです。

カードデザインはテンプレートタイプのほか、自身の持っている写真データをカードにプリントアウトできる「オリジナルデザイン」やデザイナーが手がける「チャレンジド・デザイン」など、幅広いバリエーションが存在します。

また、JTBトラベルギフトカードをインターネットで購入した場合のみ、プラス165円（税込）でギフトバッグ付きのオリジナルラッピングを利用可能です。プレゼント用に選ぶ場合は、インターネット注文を利用するとよいでしょう。

ただし、JTBトラベルギフトカードのみ1年または10年の有効期限がある点には注意しなければなりません。

NICE TRIP

JTB旅行券NICETRIPは、全国のJTBグループ店舗や国内外旅行の切符購入に使える商品券です。額面は1,000円・5,000円・10,000円の3つで、有効期限はありません。

全国のJTB各店舗や電話FAXにて注文を受け付けており、公式ホームページのインターネット注文も可能です。なお、こちらは決済にクレジットカードは使えず、基本的に銀行振り込みか現金支払いのみ対応しています。

使用用途は主に国内外の旅行シーンで、JTBグループのツアー料金や航空券など、旅行に関する費用を充填できます。ただし、オンライン決済には使えないため、実店舗か電話予約で使うのが基本です。

こちらの商品券は、使用後の余った金額をお釣りとしてもらえます。1000円未満の分は現金として、1000円以上の分はJTB旅行券でもらえるため、1回の使用で無理に額面以上を目指す必要はありません。

有効期限もないため、旅行好きな方や記念日のプレゼントとして重宝するでしょう。

NICE GIFT

JTBのNICE GIFTは、JCBギフトカード形式の商品券です。ほかの2種と違い全国のデパートや百貨店など、全国100万店以上のJCB加盟店で使えます。旅行券だけでなく旅行先の買い物や飲食にも使えるため、汎用性はこちらのほうが高いといえるでしょう。

購入はインターネット・JTB各店舗・FAXにて受け付けており、額面は1,000円と5,000円の2種類から選べます。有効期限がない点はNICE TRIPと同じなため、両者を組み合わせてプレゼントするのもおすすめです。

ただし、NICE GIFTはクレジットカード系の商品券に該当するため、お釣りがでません。そのため、額面以上の支払いで使ったほうがよいでしょう。

なお、JTB商品券の共通事項として、商品券やギフトカードは購入後の金額変更や払い戻し、商品券で商品券を買うといった行為はできません。そのため、購入する際は用途をよく検討したうえで商品券を選びましょう。

JTBの商品券のよくある使い方

ここからは、JTB商品券の主な使用先を紹介します。

JTB旅行券は種類によって異なる仕様を持ちますが、以下の用途は上記3つの商品券で共通して使えます。プレゼントやお返しとして渡す商品券選びの参考に、ぜひ活用ください。

ホテルや旅館の宿泊費用の支払いに利用する

JTB商品券の使い道は、ツアー予約や交通機関・宿泊先の支払いに使うのが代表的です。

JTBの旅行代理店での予約はもちろん、JTBトラベルギフトカードならオンライン決済にも対応できます。基本的にJTBが取り扱っているツアープランや宿泊先なら使えるため、使用用途には困らないでしょう。

また、JTB各店舗に限らず、提携しているホテルや旅館の宿泊でも使用できます。JTBの店舗を使用せず直接宿泊先へ予約を取る場合は、JTB公式ホームページにて商品券が使用できる場所か調べておくとよいでしょう。

新幹線や飛行機などの交通費に利用する

JTB商品券は、各店舗でのツアープランを予約した際の交通費の充填にも使えます。その代わり、宿泊先のときと違い、旅行代理店を介さない交通機関に関しては使用できません。

例えば、JTBの旅行代理店で宿泊先と新幹線のセットプランで予約した場合は、交通機関の料金に商品券を充当できます。

一方、旅行代理店の予約が宿泊先のみの場合、道中の交通機関の料金は自己負担するしかありません。そのため、商品券を使う前提で旅行計画を立てるなら、JTB各店舗で交通機関の予約までセットにするのをおすすめします。

ただし、予約の日程や使用する交通機関によっては自分たちで交通機関の予約を立てたほうが安い可能性もゼロではありません。

例えば、新幹線には早期予約によって割引を受けられる「EX早特」を始めとした割引制度が充実しています。

条件次第では宿泊先と交通機関を別々で予約したほうが安く済む可能性もあるため、旅行計画を立てる際は、代理店のプランと自分たちで予約するパターンを比較したうえで決定するとよいでしょう。

国内外の旅行予約に利用する

JTB商品券は、基本的に海外の宿泊先では使えません。しかし、JTBで海外旅行のプランを予約した場合には、プラン料金として商品券が使用できます。

国内旅行の予約に関しては原則使えるため、商品券を使うならJTBの旅行代理店を通したほうがよいでしょう。

また、一部のJTB店舗や特定のプランでは、商品券を使えない場合があります。使用を検討する際は、店舗にて商品券が使えるか事前に確認しておきましょう。

ディズニーやUSJなどのパークチケットに利用する

JTBは東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンの代理店でもあります。通常、テーマパークの入場チケットは公式ホームページや当日窓口で買うものですが、JTBの代理店を介せば事前に入場チケットを入手でき、同時にJTB商品券も使えます。

宿泊を前提とした旅行計画を立てるなら、JTBの旅行パッケージを利用することで、お得かつ手軽にテーマパークを楽しめるでしょう。

JTBではディズニーランドやUSJ以外のテーマパークや有料観光スポットの割引チケットも受け付けています。旅行先で行こうと思っている場所があるなら、割引チケットを入手できないか探してみましょう。

体験系のギフト購入に利用する

JTBでは、汎用性の高い商品券のほかにも、温泉利用券やアクティビティ体験チケットなど体験型ギフトも提供しています。こちらの購入にもJTB商品券が使えるため、お手持ちの商品券を使って誰かにプレゼントするなら、体験型ギフトを選択してもよいでしょう。

近年は、お返しやお祝いに商品券をプレゼントする方も珍しくありませんが、人によっては現金をもらったように感じたり、気持ちがこもっていないと捉えられたりする場合もあります。

とくに目上の人に商品券を贈るのはマナー違反といわれているため、職場の上司や親族の高齢者の方にギフトを贈る際は、JTBの体験型ギフトを選択するとよいでしょう。

友人・知人へのプレゼントに利用する

JTB商品券はラッピングやギフトボックスのサービスが充実しており、公式ホームページや代理店で購入し、誰かにプレゼントするのもおすすめです。

とくにNICE GIFTはJCBギフトカードと同様の商品券であるため、使える店舗が多数存在します。旅行好きな方ならJTBトラベルギフトカードやNICE TRIP、相手の好みが分かりづらいならNICE GIFTを贈るとよいでしょう。

ただし、目上の方に商品券を贈るのは基本的にマナー違反です。旅行好きな方にプレゼントを贈るなら、モノの類か体験型ギフトを選択したほうが無難でしょう。

JTBの商品券のお得な使い方

ここからは、JTBの商品券をお得に使うためのポイントや使い道を紹介します。

JTBの商品券は基本的に旅行目的に使う商品券ですが、なかには旅行へ滅多に行かない人や、行ったとしても旅行代理店を利用しない方もいるでしょう。そのような場合は、以下の用途に使うのをおすすめします。

JR切符の購入に利用する

JTBの商品券のなかでもJTBトラベルギフトカードは、JTB各店舗やオンライン予約を通じて、JRを始めとした各交通機関の切符購入に利用できます。

回数券や定期券の購入はできませんが、遠くに出かける際の片道の交通費としては使えるため、特急列車や新幹線に乗って旅行へ行く際に重宝します。

また、JTBで切符を購入する際に、ツアープランや宿泊を兼ねる必要はありません。JRの片道切符のみの購入もできるため、利便性は高いといえるでしょう。

日用品や食材の購入に利用する

JTBの商品券のうち、JCBギフトカードも兼ねているNICE GIFTなら、スーパーマーケットで日用品や食材を購入するのにも利用できます。

JTBトラベルギフトカードやNICE TRIPは、旅行関連の費用にしか使えませんが、NICE GIFTはJCBギフトカードに対応した店舗なら百貨店やデパート、スーパーマーケットなど、どこでも使えます。

自分で使わない場合は換金する

なんらかの理由でJTB商品券を使わない、または使う予定がない場合、金券ショップで現金に換えるのも1つの手段です。

例えば、近隣に買い物するところがない地方住まいの方や、離島に暮らす人だと、商品券を使用する場所がないかもしれません。また、高齢者の方で体力の関係から買い物へ滅多に行かない場合も、商品券を使う機会は少ないといえるでしょう。

商品券が不要な場合は、ネット買取や金券ショップで換金してしまうのをおすすめします。しかし、換金では額面より少し下の金額で買い取ってもらうため、基本はそのまま使用するほうがお得です。

とくにNICE GIFTは非常に汎用性が高く、全国的なエリアで使えます。換金する前に使える店舗が近くにないか、事前に探してみましょう。

JTBの商品券を換金する方法

ここからは、JTBの商品券を換金する方法を紹介します。

不要な商品券やギフトカードは金券ショップで現金に換えられますが、換金する手段は金券ショップだけではありません。金券ショップは場所によって買取額が異なるため、金額に納得いかない場合は以下の方法も検討しましょう。

金券ショップで買い取ってもらう

不要な商品券の換金では、金券ショップで買い取ってもらうのがスタンダードです。

金券ショップは駅や都市部に位置していることが多く、商品券を始め、交通機関の片道切符や割引チケットも多数取り扱っています。

JTB商品券は需要が高く、換金率はおよそ90%以上といわれています。なかでもNICE GIFTは汎用性が高い分、高価買取も期待できるでしょう。

ただし、商品券の買取価格は常に一定ではなく、シーズンや店舗の在庫状況によって変動します。需要が高い連休前や年末は買取価格がアップする可能性があるため、売るタイミングを見極めましょう。

ネットオークションに出す

金券ショップが近隣エリアにない場合の換金方法として、ネットオークションへの出品が挙げられます。

ネットオークションのメリットは、スマホで写真を撮るだけで出品できるところと金額設定が自由な点です。また、売れるまで出品を続けられるため、急いで売る必要が無い方におすすめといえるでしょう。

フリマサイトも候補に挙がるかもしれませんが、フリマサイトに商品券を出品するのは禁止されています。個人で出品する際はネットオークションを使いましょう。

ネットで金券買取業者に依頼する

インターネットを使った商品券の換金方法に、ネットの金券買取業者を利用するのもおすすめです。

金券ショップに行かなくても換金でき、複数の業者で買取額を比較検討できます。また、高額買取が期待できるため、できるだけ高く買い取ってもらいたい方に向いているでしょう。

JTBの商品券を高く買い取ってもらうためのコツ

JTBに限らず、商品券やギフトカードを高く買い取ってもらうには、いくつかのポイントが存在します。不要な商品券をお持ちの場合は、以下のポイントを押さえておきましょう。

ここからは、JTB商品券をお得に買い取ってもらうためのコツを紹介します。

JTB商品券をきれいな状態で持っておく

状態の悪い商品券やギフトカードは、買取額を下げられる可能性があります。

金券ショップやネットの買取業者は、買い取った商品券を再販して利益を得るため、状態の悪い商品券は売りにくいと判断されます。

著しく状態が劣化している場合、買取を拒否されてしまうこともあるでしょう。

ミシン目を切り取らない

紙タイプの商品券には、使用済みかどうかを判断するための切り取り線が付いています。商品券を売却する際は、ミシン目をそのままの状態にしておきましょう。

一度切り取ると買い取ってもらえない可能性があります。

発行店印が押してあるか確認する

起こる可能性は低いですが、稀に商品券の裏面に発行元の証明である発行店印が押されていないケースもあります。

発行店印の有無は商品券によって異なりますが、本来あるはずの発行店印がない商品券は、売却できない可能性があります。

有効期限を確認する

商品券を売却するときは、有効期限が切れていないか確認しましょう。

商品券のなかには、有効期限が定められているタイプもあります。JTB商品券に関しては、JTBトラベルギフトカードのみ1年または10年の有効期限が定められています。

有効期限の切れた商品券は使用も売却もできません。また、有効期限の近い商品券は、買取を拒否される可能性があります。

なお、JTBには以下の旧式商品券が存在し、こちらは買取不可の対象です。

・ナイスショップデパート共通商品券
・ナイスグルメレストランお食事券
・ナイスジョイ全国レジャーランド
・ナイスステイギフト宿泊券

上記の商品券をお持ちの場合は、残念ながら買取も使用もできません。

まとめ

①JTBの商品券には「JTBトラベルギフトカード」「NICE TRIP」「NICE GIFT」の3種類が存在する
②JTBが発行する3種類の商品券はそれぞれ違う仕様のため、プレゼントで贈るなら違いを把握しておこう
③JTBの商品券は旅行費用だけでなく交通機関の切符やテーマパークの入場チケットにも使える
④JTBの商品券は需要が高く90％以上の換金率が期待できる
⑤商品券を高く買い取ってもらうなら状態をキレイにしておこう

 

※本記事は公開時点の情報になります。
記事内容について現在の情報と異なる可能性がございます。